コスプレイヤーを消費する存在“カメコ”

現代の日本において化粧は女性らしい行為であり、
男性にとって自分自身の“男らしさ”を損なう行為であるという思いがあるために、
今でも男性のあいだに化粧が浸透しないのではないかと思う。
男性・女性という性差があるために男性には化粧が浸透しない。
化粧は女性がするものだという社会的な刷り込みがある。
一般的でない事や、自分には化粧をしても似合わないのではないかという恐れ、
化粧は女性がする行為だという幼いころからの刷り込みがコスプレをしようとする男性を躊躇させる原因になっている。
その結果、男性のコスプレイヤーの数が女性コスプレイヤーのように増えたりしないのである。
男性コスプレイヤーの数が少ないために友人をコスプレに誘うということもあまりないため、
男性コスプレイヤーが女性コスプレイヤーのように増えていくことは無いのである。

「コスプレイヤーを消費する存在“カメコ”」
まず、カメコとは“カメラ小僧”の略称のことだ。カメコの方も様々でコスプレだけでなく、
レースクイーンやコンパニオンの撮影、無名のアイドルの撮影会などに参加する人等がいる。
だが、基本的に彼らは自分の趣味で自分の好きな物を撮影していて、複数のジャンルを守備範囲にして撮影する人も少なくない。
そんなカメコの存在はコスプレになくてはならない存在である。
最近ではiphoneの普及によりiphoneで撮影するカメコもいるようです。

コスプレという趣味は見られることを目的にしている趣味であるため、
コスプレイヤーはイベントに赴きカメコに撮影される。または、自分で自分の姿を撮って、
自身のホームページやコスプレ投稿サイトに掲載する。この行動がコスプレにとって重要である。
特にコスプレイベントではコスプレを見せる側のコスプレイヤーとそれを撮るカメコがいて成立する。
このカメコは殆どが男性である。たまに女性のカメコもいるが、殆どがコスプレイヤー兼カメコという形で、
カメコ専門の女性は殆んど見かけない。コスプレイヤーは女性の方が多いので、
必然的に女性のコスプレイヤーを男性のカメコが撮るという図式になる。
この男性が女性を消費するという図式がコスプレと風俗を切っても切れない関係にしている。
「二種類のコスプレイヤー」コスプレイヤーは大きく二種類に分けられる。
単純にキャラクターの事が好きで、
その時の流行りなど関係なく自分が好きなキャラクターのコスプレをする人。
もう一つは、注目を集めたいがために露出度の高いコスプレや、
その時の流行りの人気のあるキャラクターのコスプレをする人。
前者は純粋にコスプレを趣味として楽しんでいるが、
後者は撮られたい・他者に見られたいという自分の欲求に従ってコスプレをしている。


スペシャルサンクス